田園風景に浮かぶ美術館・財団法人・かみや美術館 

水鳥が群れ遊ぶ上池を北へ行くと小高い丘の上に茶色のモダンな建物がある。かみや美術館だ。神谷幸之氏が二十数年にわたって蒐集してきたコレクションが展示してある。 主に一九三〇年協会、独立美術協会、二科会など在野の美術集団に発表の場をもち、わが国美術史上でも名を知られる洋画家の作品が集めらており、北川民次、村山槐多などの絵が見られる。 異形の神々を書く作家石野守一の作品も多い。石野は一九四三年、北海道生まれ。新日鉄室蘭工場勤務のサラリーマンを経て画家になった人で、彼の描く世界は現代社会の底流にある不安が噴出したかのような驚きを見るものに与える。画題も「想念」「火の鳥」「火焔」「黄泉の国」「魔」など異彩を放つ。 美術館のある丘は、もともと春日神社があり、いわばこの地に住む人々の心の故郷ともいえるところで、丘からのどかな田園風景が見渡せる。春日山美術館公園という。 主な展示作品は村山槐多「風景松」、萬鉄五郎「家のある風景」、熊谷守一「最上川上流」、梅原龍三郎「松と波」、北川民次「メキシコ・悲しき日」・・・など。

愛知県半田市有脇町10−8−9
●電話(0569)29-2626
●開館時間・午前10時〜午後4時
●休館日・会期中無休

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